ダイエットをする理由は人それぞれですが、何かの目的を持って頑張るのは皆一緒ですよね。
始める前は今度こそ絶対に痩せる、痩せて○○する、と希望に燃えているはずなのに、どうしていつも失敗したり、リバウンドしてしまったりするんでしょうか?
それは、あなたのやる気が不足しているとか、意思が弱いとかいうことではなく、深層心理、脳の思考法に原因があるかもしれません。

こちらでは、ダイエットがうまくいかない理由や続けられない理由について、脳科学や心理学の面から検証していきます。
興味のある方は、あまり難しく考えず、かるーい気持ちで読んでみてくださいね^^
どうしてダイエットは続かないの?原因って「脳」にある?

高い志(こころざし)を持ってダイエットを始めたはずなのに、どうしてダイエットは続けることが出来ないんでしょうか?
ダイエットに失敗すると、自分は意志が弱い、ダメ人間だ、と落ち込んでしまい、自己嫌悪してしまう人もいますが…。
実際のところ意思の強い弱いよりも、それより1段階上にある心理、ビリーフ(信念)に問題があるのかもしれません。
信念と聞くと、何か不動の意思みたいなイメージを持たれるかもしれませんが、心理学やコーチング学的には、超簡単にいうと深層心理、潜在意識みたいな感じで使われます。
この深層心理の部分を無視してダイエットをしようとすると、続かない、リバウンドした、といった失敗につながっちゃうんです。

人間の行動プロセスとビリーフの関係

人間はなにかしらの出来事があると、それに対して「思考」「感情」「行動」という反応が生まれます。
その3つの反応に影響を与えるのが、ビリーフです。ちょっとわかりにくいので、例を出してみましょう。
例えば、友人と一緒に飲みに行くという出来事があった場合。
友人と飲みに行く(出来事) | ||
反応 | 影響 | ビリーフ |
話が合う、噛み合う(思考) ↓ 楽しい(感情) ↓ 笑う、テンションが上がる(行動) ↓ 楽しかった(結果) | ← ← ← | 友人が好きというビリーフ |
一方で、会社の上司と飲みに行くという出来事があった場合の反応。
上司と飲みに行く(出来事) | ||
反応 | 影響 | ビリーフ |
話が合わない、我慢(思考) ↓ つらい、つまらない(感情) ↓ 目が死ぬ、顔がこわばる(行動) ↓ つらかった(結果) | ← ← ← | 上司が嫌いというビリーフ |
このように、人間の反応の根本的な原因になるもの、影響を与えるものがビリーフで、ここを変えないと、行動や結果を変えることは出来ません。
例えば上司と飲みに行く出来事を例にすると、行動の部分だけを変えて、本気で楽しく笑うことって出来ませんよね?つまらないという感情を急に楽しくすることもできないでしょう。
つまり、反応の根本的な原因となるビリーフを変えない限り、思考、感情、行動という反応は変えられないということなんです。
ここで話をダイエットに戻しましょう。ダイエットは、上の流れで言うところの「行動」です。
ダイエットを継続できない、リバウンドしてしまうという人は、ダイエットという行動の部分にしかフォーカスできていません。

ダイエット失敗の原因は、信念にあった!

ダイエットという行動の部分にしかフォーカスしていないということは、感情や思考といった部分を置き去りにしているということです。
つまり、ダイエットという目的、行動のみがあって、つらい(感情)、やりたくない(思考)といったストレスを無視しているということです。
上述のとおり、行動だけ、感情だけを変えることは出来ません。これらに影響を与えているビリーフ(信念)から変えないとダメなんです。
ダイエットを続けられない人の思考・行動ロジック
ダイエットを決意(出来事) | ||
反応 | 影響 | ビリーフ |
運動するのは大変(思考) カロリー制限、食事制限は大変(思考) ↓ つらい、やめたい、サボりたい(感情) ↓ ダイエット実践(行動) ↓ 続けられない、リバウンド(結果) | ← ← ← | ダイエットはつらいというビリーフ |
どうでしょう?めちゃくちゃ矛盾してますよね(笑)つまり、ダイエットが続けられない人は、「ダイエットはつらい」というビリーフを、無意識に持ってしまっているということです。
いくら痩せる目標を掲げても、ダイエットするという行動にしかフォーカスせず、感情や思考を無視して頑張ろうとするから、続かない、難しいということなんですね。

ビリーフって結局なんなの?

ビリーフ(信念)とは、あなたが無意識に正しいと信じている考え方、固定観念、思い込みのことです。
例えば、タコや牛肉は食卓に上がることも多いし、見慣れた食材、食べるのが当たり前ですよね。でも、これはアナタが日本人として育ち、培われてきたビリーフ(信念・思い込み)なわけです。
だって、ヒンドゥー教では牛は神聖な動物ですから、食べるなんてことはありえません。ゲルマン系の人にとっては、タコは食べ物ですらありません。
こういったアナタが生まれた環境や家族、友人などの影響で培われてきた深層心理がビリーフです。
誰でも育った環境や家族、友人、教師などの影響で、様々なビリーフを持っています。
そして、すべてのビリーフを自覚できるというわけではなくて、さきほどの「ダイエットはつらい」というビリーフなどは、気づいているようで気づいていない深層心理なんですね。

プラスのビリーフとマイナスのビリーフって?

ビリーフには、プラスのビリーフ、マイナスのビリーフという2種類のビリーフが存在します。
マイナスのビリーフとは、できない、不安、恐れなどといった、成果や行動に制限をかけているビリーフのこと。
反対にプラスのビリーフとは、行動の原動力となるもの、結果を得るための力になるビリーフのこと。
・自分は性格が悪い
・初心者だからまだ出来ない
・次は失敗する
・慣れた作業なので余裕
・家族といると幸せ
・次もうまくいく
ビリーフは思考、感情、行動にダイレクトに影響を与えるものですから、マイナスのビリーフからプラスのビリーフに変化させることで、思考から結果までを変えることができるということです。
ダイエット成功という結果を得るには、マイナスのビリーフをプラスのビリーフに変えるステップが必要といえますね。

【簡単】ビリーフチェンジってなに?やり方教えます

ビリーフチェンジというのは、思考や行動に悪い影響を与えるマイナスのビリーフを、プラスのビリーフに変える思考法です。
つまり、良い結果を得るために、人にやる気を与え、能力を引き出すプラスのビリーフに意識を変えていくということですね。
ダイエットに置き換えると、リバウンドしたり続けられないといった悩みは、例えば「ダイエットはツライ」などのようなビリーフから生まれているといえます。
このマイナスのビリーフを、やる気を与えるプラスのビリーフに変えることができれば、思考や行動が変わって、ダイエットが上手くいくということですね。
ビリーフチェンジのやり方
ここからは、ダイエットを成功させるための「ビリーフチェンジのやり方」についてご紹介します。
自分で取り組むという前提で読んでみてくださいね。
1,マイナスのビリーフを紙に書き出す

マイナスのビリーフの例として、ダイエットがツライ、というビリーフを挙げましたが、自分のダイエット成功を邪魔していると思われるビリーフを考えて、紙に書き出してみましょう。
例えば、「時間がないからダイエットできない」「太りやすい体質だから頑張っても無駄」「年齢的に体重が増えやすい」こんな感じで、思いつく限り書き出してみましょう。
2,書き出したビリーフを疑い、深掘りする

書き出したマイナスのビリーフを、今度は自問自答することで疑い、深掘りしていきます。
自分のビリーフを疑う、というところがポイントで、マイナスのビリーフを疑う事ができれば、そこをプラスに変えていくことが出来るようになります。
例:「ダイエットがつらい」というビリーフを疑う
【疑う】
・本当にダイエットはつらいんですか?
【それはなぜ?】
・なぜつらいと感じたのですか?
【客観視】
・インスタにダイエット報告してる女性は楽しそうですよね?
【視点を変える】
・太って相手にされないことよりつらいんですか?
・彼氏に別れを告げられるよりつらいんですか?
【大事なことは?】
・あなたにとって大事なことは痩せてキレイになることですよね?
・あなたにとって大事なことは痩せて彼氏に褒められることですよね?
【結果どうなるのか】
・今後もダイエットは成功できないということですか?
3,プラスのビリーフに書き換える
今までに書き出したマイナスのビリーフを疑い、否定し、グラグラにしたら、今度はプラスのビリーフに書き換えてみましょう。
ここでは、頭の中でやるのではなく、実際に紙に書き出してやるのがポイントで効果的です。(PCやスマホのメモでもOK)
【例】
マイナスのビリーフ | → | プラスのビリーフ |
ダイエットはつらい | ダイエットは痩せればモテるし、楽しい | |
時間がないからダイエットできない | ダイエットする時間はある | |
太りやすい体質だから頑張っても無駄 | 体質は皆同じ。 | |
年齢的に体重が増えやすい | 年齢的にもまだまだいける |
4,アファメーションする

アファメーションとは超簡単にいうと、自分がなりたい状態を声に出して宣誓する、自分に対して肯定的な宣誓を行う、ということです。例えば、ダイエット成功のためのアファメーションは、
「私は、ダイエットに成功する」
という言葉を、自分に対して唱えること。これで、深層心理や潜在意識に影響を与えていく手法なんです。
・ポジティブな言葉を使う
・叶えたい目標を入れる
・なるべく短い言葉で
・朝起きたときと就寝前に行う
アファメーションのコツはこんな感じですね。なんだか宗教みたいで怪しい感じですが(笑) これがなかなか、あなどれない効果があるんです。

ダイエットを成功させるための思考法

上述したように、自分に制限をかけているビリーフを表層化して徹底的に疑い、否定することで、マイナスのビリーフをグラグラにしていけば、変えやすくなっていきます。
疑うことでグラグラに揺れたビリーフを、書き換えたり、アファメーションすることで、プラスのビリーフへと変化させていきます。
プラスのビリーフは思考や感情、行動を良い方向へ変えていきますから、ダイエット成功に導いてくれるんですね。
ただ、これらの手法はすべて深層心理に影響を与えるものですから、始めて1週間とかで効果のでるものではありません。
まずは習慣化するのに3週間程度、効果を感じられるようになるまで3ヶ月といったところでしょうか。
ここまでくると、頑張って意識しなくとも、自然と当たり前のようにできるようになってきます。

最後に

いかがだったでしょうか?ちょっと怪しいとか、本当にこんなんで効果あるの?と思ったかもしれません。
ただ、私自身が実践してみて、以前はつらいと感じていた食事制限とかは当たり前に出来るようになりましたし、それどころか脂質や糖質の高い食事を見ると嫌悪感を感じるようになりました。
もしもダイエットが続けられない、すぐリバウンドしてしまうという悩みがあるなら、騙されたと思って一度試してみてはいかがでしょうか?もちろん騙す気などありませんけど(笑)
お試ししてみるのにお金がかかるわけでもありませんし、始めるのは全くのノーリスクですから、やらない手はありませんよね!
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